忙しいのは段取りが悪いのと責任逃避のしるしだ:ぐうたら営業のすすめ3/5
広辞苑を広げると――私もこういう商売をしているので、広辞苑は当然机の引き出しに入っていて、何時でも使えるようになってます。机の上は置くスペースがないので引き出しに入れるしかないんだけどね――ぐうたらというのは「くずぐずしていくじのないさま。不精でなまけものであること」と書かれています。
普通はね、くずくずしていて行動力が伴わない人は評価されませんよね。不精で怠け者は仕事ができないと思われるわけです。じゃあ、日々朝から晩まで駆けずり回って、席を温める暇もない人は仕事ができる人かというと、残念ながら、必ずしもそうではないこともありますね。ただ段取りが悪くて右往左往していて、忙しくしているだけで、本当はたいした成果はでていないこともよくあります。
でね、忙しいと、結果がでていなくても、それで役目は果たせると勘違いしてしまうようなことも少なくありませんかね。要するに
忙しさに逃避する
わけですな。そんなことをしていると結果なんてでないわけです。
営業で大事なことは、結果をだすことでしょう。そりゃあ一所懸命、得意先回りしてそれなりの結果がでるのであれば、それはそれでいいと思いますよ。だけど、それは昔の高度成長の時代のやり方ですわな。そういう古色蒼然とした考え方を今でも持っているのは、救いがたいとしかいいようがありませんよ。まるで戦車で攻めてくるのに、竹槍で立ち向かうほど愚かにみえますな。
だから正真正銘のぐうたらは駄目ですけど、傍からみてぐらたらであっても、結果がでればいいわけです。だいたい朝から晩まで日々の目の前の仕事に終われていたら、脳みその99%は使っていないといってもいいでしょう。
毎日毎日同じことをしていれば、神経繊維の同じ場所だけに信号が伝わっているわけです。脳みそも使わないところは錆び付いていきますから、忙しいだけで行動ややり方がワンパターンであったら、確実に頭は悪くなるんじゃないでしょうか。私はそう思いますね。
(工学社 Professional DTP誌 2000年07月号所収)
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