第23回1/1:カラーマッチングはデバイスプロファイルが命





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◆私はカラーマネージメント不要論者だった:カラーマッチングはデバイスプロファイルが命1/1

 私はカラーマネージメントついては不信感を持っていました。好きとか嫌いとかというレベルの話でいうと、まあ“嫌い”でした。

 だいたいカラーマネージメントの話っていうのは、理論から入るわけですね。マンセルの色座標とか、CIEのXY座標などをみせて解説するわけですな。XYの座標表にカラースペース重ねて、「このカラースペースで表現できるカラーはこの中のカラーです」なんて言われてもね、そういう色度図と、毎日睨めっこしているモニタや印刷物の色とどういう関係があるのかぜんぜんわかりませんよね。
 だいたいCIEなんて「国際照明委員会」ですよ、

印刷とは関係ないじゃん

と思わず突っ込みたくなりますな。もちろん、色は光の影響を大きく受けますから、「照明」は重要ですけどね。

 いちからカラーの基準を使うより、すでにあるカラーを管理する基準があるのであれば、それを使う方が便利でしょう、ということですな。それがCIEが標準になった理由でしょうか。CIEのカラー基準を使うのがよくないと言うわけではありませんけどね。XY座標にしても、Labにしても、わかりやすいカラースペースの表現方法だとは思えません。もっとも他に代わりがあるのかと聞かれても、私にはわかりませんけどね。

 それで、まず最初に確認したいんですが

DTPやってるときに必要なのはなにかというと
カラーマネージメントシステムじゃない


んですね。まあはっきり言って「システムはどうでもいい」んですな。方法論はどうでもいいんです。欲しいのは結果だけです。結果っていうのは、つまりカラーマッチングですな。要するに環境やメディアが違っても、同じような色にみえればいいわけです。

 そりゃ、「カラーマッチングするには理論も大事だ。カラーマネージメントの仕組みがわからないとカラーマッチングはできない」という意見もあるでしょう。まあそれは“正論”でしょうが、使う方にしたら、ややこしい理論がわからなくても、カラーマッチングできればいいわけですな。

 みなさんの家にもテレビの1台や2台あると思いますが、なぜテレビが映るのかなんて理屈を理解している人なんて世の中にほとんどいませんよ。もし、仕組みがわからなければテレビは観られないとしたら、こんなに普及するわけないわけですな。スイッチ入れて、チャンネルを切り換えるだけで使えるから、どの家庭にもテレビはあるわけですな。

 近年カラーマネージメントの技術は進化しているのに、「普及しないのはなぜだ」みたいな議論があるんですが、私なんかはカラーマネージメントが普及しないのは、やっばりね、複雑だからだと思いますな。カラーマネージメントするためにいろんなことを知っていなければならないとしたら、そりゃ関心が集まらないは当然でしょうな。要するに、理屈かわからなくても、バカチョンでできるインテリジェンスなCMSが必要なんです。

 もう一度いいますが大事なことは、カラーマネージメントシステムじゃないんです。「カラーマッチング」です。簡単な操作だけでカラーマッチングさせることができないと、カラーマネージメントの普及はあり得ないわけですな。操作さえ覚えて、正しく行えば、誰が操作してもアプリケーションが違ってもモニタの色もプリンタの色も印刷したときの色もほとんど同じカラーになるというカラーマネージメントの仕組みが必要なんですな。

 アプリケーションの操作だけでカラーマッチングができるとしたら、カラーマネージメントシステムというのは、完全に裏方さんに回るわけです。そうなってこそ初めてカラーマッチングはユーザーのものになるわけですな。

 だからね、「カラーマネージメント云々」を言っている間は、カラーマッチングはできないでしょうな。「こういう操作をすれば誰にでもカラーマッチングできます」という具体的な話にならないと、カラーマッチングは普及しないだろうと私は睨んでいます。

 もっとも本当のことをいうと、デバイスが変わると色を完全に合わせることは不可能なんです。だから、「カラーマッチングできる」って言えないんですね。マネージメントして、できるだけ近い色に近づけるシステムを提案するしかないというのが、本音でしょうな。
(工学社 Professional  DTP誌 2002年05月号所収)

 
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