第22回1/2:素材集ビジネス、付加価値の付け方





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◆素材集ビジネス、付加価値の付け方:“ロッシー”な圧縮画像はもういらない1/2

 さて、インクナブラとしてはどうすればいいのか。どうすれば売れる素材集をつくることができるのか、というテーマにですな、真剣に取り組まねばなりません。そうしないと生き残れないということがはっきりしてきました。
 まず最初に考えたのは、圧縮画像はやめようということですな。圧縮画像といってもいろんな方式がありますが、一般的には“JPEG”という方式で圧縮します。JPEGのいいところは、画質は劣化しますが、圧縮率が極めて高いということです。正確にはJPEGの規格の中には画質の劣化しない圧縮方法もあるんですが、一般的にはJPEGというのは不可逆圧縮という、画質に損失が生じもとに戻せない方法のことをいいます。
 DTPの初期の頃は「画質が劣化する圧縮方法は悪だ」みたいな固定概念がありまして、なかなか普及しなかったのですが、ファイルサイズが小さくなることや、出力時間が短縮されることもあって、瞬く間に普及しました。やっぱり使ってみると便利なので、「画質が劣化する圧縮方法は悪だ」みたいな話はいつのまにかなくなっちゃったんですな。
 たしかにJPEGは不可逆の“ロッシー”な圧縮方法なんですけどね、最高画質で一回ぐらいだったら、印刷してももう全然見分けが付かないわけです。そりゃルーペでエッジの部分を拡大してみれば、画質の多少の荒れはわかるかもしれませんが、普通のひとはそこまで気にしませんしね。だいたい印刷物にそういう高度な品質を要求するものは、ごくごく限られているわけですな。だれもが美術書を印刷しているわけじゃないんですからね。
 そういうわけで、素材集の画像はたいていがJPEGで圧縮されています。たとえ圧縮して画質が劣化しても、一枚のCDにたくさんの画像を入れる方がいいだろうということですな。
 普通に使う分にはJPEGでもそんなに問題がありませんね。ただ問題なのは、JPEG圧縮をなんども繰り返すことですな。なんども圧縮率を変えたりして保存すると、画質の劣化が大きくなります。画質の劣化には、“モスキートノイズ”というのと“ブロックノイズ”というのがあり、どちらが目立つのかは画像によって違いますが、圧縮の方法を変えて再圧縮を行うと、どんどんとノイズが増えていきます。おなじJPEGでも圧縮のアルゴリズムが違うと、同じ圧縮率で圧縮してもノイズがきわめて大きくなることもあります。
 最近は出力用フォーマットとしてPDFで出力するでしょう。そうすると、

圧縮はPDF作成時に一回だけしたい

んですな。EPSのJPEGエンコーディングした画像をレイアウトソフトに貼り込んで、Distillerでもう一度JPEGで圧縮すると、どのくらい画質が劣化するのかはちょっとわかんないですな。
 ハードディスクも何十GBのものを使うのが普通になってきたし、画像は“バイナリのEPS”で貼り込んでも、そんなには辛くないかもしれません。RIPもネットワークも高速になったから、必ずしも圧縮しなくてもいいように思いますな。
 ただし“ロスレス”で保存すれば、やはりファイルサイズがきわめて大きくなります。だから1枚のCDにはたくさん入りません。しかしそうはいっても、「メディアはDVDか」というと、まだちょっと早いような感じですな。なんといっても、CDドライブのインストールベースの大きさを考えると、まだまだCDでいいように思いますな。
 それでCD2枚組ということにしました。それでもそんなにたくさん入んないですけどね。でもね、マルチビッツ・イメージ編のカタログに掲載しても、そんなにたくさんの画像は載らないですからね。画像を多くすればいいってわけじゃないんですな。
(工学社 Professional  DTP誌 2002年04月号所収)

 
この記事へのコメント
良いブログですね
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Posted by misako at 2008年09月04日 06:59
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