第22回1/1:素材集ビジネス、付加価値の付け方





チラシ、パンフレットの激安印刷会社                  スポンサードリンク


◆素材集ビジネス、付加価値の付け方:戦国時代の素材集ビジネス1/1

 素材集ビジネスの大きな地殻変動ともいえるものが、ミスミのマルチビッツ・イメージ編のカタログです。マルチビッツ・イメージ編のカタログにはなんと3,000点を超える素材集が掲載されています。人ごとじゃないんですが、3,000点もの素材集があると商売になるんかいな、と思ってしまいます。
 わたしもね、多少ながら、点数を増やす側に回っていたりするので、偉そうなことはいえませんが、3,000点もあると選ぶのもたいへんかもしれませんな。
 素材集も結構海外からもってきたものもあったりして、それで供給が増えているということはありますな。そういうのは製作費とかはかからないんでしょうけど、日本で制作して販売していると、どうやってコストを回収しているのだろうか、と思ってしまいます。
 マルチビッツ・イメージ編のカタログは日本で手に入れることのできるほとんどの素材集が掲載されています。しかしその逆に、パソコンショップでは素材集販売してるところは少なくなりました。
 2,000円とか3,000円とかの一般コンシューマ向けの素材集はパソコンショップの店頭に置いても売れるでしょうけど、DTPという狭いマーケットをターゲットにした場合は、そういうマーケットに特化したショップでしかお目にかかれないわけですな。だから、もし多くの素材集がマルチビッツ・イメージ編のカタログだけで販売しているとしたら、早晩厳しいサバイバルが展開されそうです。
 私の場合は、イニシャルコストをできるだけかけないように努力して、もし売れなくても、損はしないよう配慮しています。中身だって、プレスしたりしませんよ。よほど売れるんだったらプレスしますけど、へたにプレスして、時代に取り残された“製品”を売る努力するより、売れるように中身を作り替えて時代にマッチさせていく方が、使っていただく人にもいいんじゃないかと思います。
 だいたいDTPの素材集は、制作時に需要が発生します。たとえば「製薬会社の会社案内の表紙につかえるイメージが欲しい」とか「21世紀に羽ばたくワールドワイドビジネス」なんていうコピーにフィットするイメージが欲しいというよなことがあって、手持ちの素材集にそういうものがなかったり、自分でつくるより在りものを使った方がいいとき、はじめて素材集に目を向けるわけですな。
 それでも制作時には“買う”というところまではなかなか行かないわけですな。“買う”のはプレゼンして制作を受注して、その素材集をどうしても必要になったときですな。「この仕事を受けたら、お金になるから、素材集をかってもいいだろう」ということです。つまり

原価に組み入れることができるから、需要が発生する


わけです。
 しかし、DTP用の素材集は印刷という縮みゆくマーケットの中で使われていくわけです。そうなると、素材集そのもののマーケットが毎年毎年大きくなっいくのかというのは、かなり疑問ですな。いままでは、リースポジレンタルポジという業界があって、そのマーケットを食いつぶすことで、ロイヤリティフリーの素材集というマーケットが拡大してきたわけですが、マルチビッツ・イメージ編のカタログに3,000点も載るようになると、まさに素材集も生き残りをかけて厳しい戦国時代に突入というわけですな。人ごとみたいに書いていますが、いやはや困ったもんです。
(工学社 Professional  DTP誌 2002年04月号所収)

 
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。